モノノフォン ぐりぐらメモ(ブログ版)

備忘録と知り合い向け近況報告。

2025年12月16日(火)

2025年12月16日(火)
 日曜日の夜、母が夢うつつ語りで、「ひとりで住んでみたいという夢があります」と話していて、びっくりした。そのあとで呼ばれたときには、「ここに居た女のひとが言ってました。自由になりたいと言ってました。希望をかなえてあげてほしい」。母は、高校を卒業してから、心斎橋の洋装店に就職し(いまもあるブランドだけど、母は最初の高卒採用だったと聞いている)、実家から通っていた。制服を忘れて出社したときには、母の「おかあちゃん」、わたしの祖母が追いかけていって、仕事場に届けてくれた、という話を聞いたこともある。それから、実家の近所に住んでいた父の従姉の紹介で父と見合いをして結婚しているので、ひとり暮しはしていないと思う。若いときの気持ちがよみがえったのだろうか。胸が痛む。
 自分が言ったことを「ここに居たひとが言ってた」とあとで言うこともよくある。でも、またしばらくして、「ここに居たひと」と言って、わたしを指したので、また困ってしまった。自分が息子の負担になっていると感じて、わたしの気持ちを想像して代弁するようなことを言ったのだとしたら。うーん。

 

 フィジカルな面では、母はこのところ、立ったり歩いたりがむずかしくて、着替えのときなど、抱えて立ってもらったときに、こっちにかかってくる重さが増している。支えきれるだろうか。まだまだ軽きに泣くところまでは遠そうだ。足はずいぶん細くなってしまったけれど。

 

 昨日、公式ショップに注文していたドゥルッティ・コラム The Durutti Column "THE RETURN OF THE DURUTTI COLUMN" の45周年記念盤が届いた。先着500名に付くというおまけディスクはハズレてしまったけれど。
 2枚組CDで、1枚目はオリジナルアルバムに第二版に入っていた "Untitled" をB面冒頭へのボーナストラックのような形で追加した改訂版に、シングル "Lips That Would Kiss" b/w "Madeleine"、初版にソノシートで付いていたマーティン・ハネットによる "First Aspect Of The Same Thing" b/w "Second Aspect Of The Same Thing"、クレプスキュールのオムニバスに提供された3曲を追加したもの。予告では、ハネットのソノシートやクレプスキュール提供曲は含まれていなかった。
 2枚目は予告通り、"A FACTORY SAMPLE" の2曲、自宅デモ4曲、スタジオデモ7曲、ライヴ録音7曲、参加していた Gammer And His Familiars の曲 "Won't Look Out" が収録されている。Gammer And His Familiars の曲は事前には確認がとれなかったのだけど、リリース時には、"Summer's Over" という曲だったらしい。また、今回初出なのは、スタジオデモ7曲のみで、自宅デモ、ライヴ録音は既出とのこと。

 

 ハードカバーのブックレットには、イアン・ハリソン、ジェイムズ・ナイス、ボビー・ギレスピーによるエッセイが掲載されているけれど、制作当時のヴィニ・ライリーの状況、制作の舞台裏、反響などの回想は興味深いものの、気になっていた第二版で "Untitled" がこっそり追加された経緯については、特に書かれていなかった。

 

 きょうは、母デイ日で、用意を済ませて、時間が近付き、玄関に行ってもらおうとしたところで、ベッドからの立ち上がりに手こずり、デイの送迎車が到着してしまったので、職員の方に、ベッドから車椅子への移乗をお願いすることになってしまった。

 

 あまり出かける気力がなかったのだけれど、通販物がコンビニに届いていたことを思い出し、12時過ぎに出た。スーパー内の100円ショップであれやこれやのちょっとした補助器具を調達してから、コンビニへ。手数料代わりに買おうと思っていたレトルトのキーマカレーが在庫切れだったけど、代わりに飲み物を買って、受け取り。プリンス&ザ・レヴォリューション、2枚。
・Prince And The Revolution "AROUND THE WORLD IN A DAY: Deluxe Edition"
・Prince And The Revolution "HIS MAJESTY'S POP LIFE: THE PURPLE MIX CLUB"
 1985年リリースの "AROUND THE WORLD IN A DAY" はとても好きなアルバムなのだけど、たくさん出た12インチシングルでのリミックスバージョンなどがフォローされていなかったので、CDには手を出していなかった。40周年記念盤として、ようやく思てたような形で出たので、買うことにした。"HIS MAJESTY'S POP LIFE" は、当時、非売品のプロモ盤として出たもので、そういうものがあることは知っていたけれど、2019年にレコードストアデイアイテムとして復刻され、2020年にCD化されていたとは知らなかった。今回、40周年記念盤を買おうと検索をかけていて発売を知り、前半の "AROUND THE WORLD IN A DAY" 関連は40周年記念盤と重複するけれど、後半のそれまでのヒット曲は手元にないし、勢いで。噂に聞いていた1985年までの詳細な年表も復刻されているし(年表好きなもので)。

 

 それからあてはなかったのだが、どこかで昼食をと思いながら、自転車を走らせていて、結局、居住市の中心部まで行ってしまった。いつもとちがうルートで行くという趣味をやりつつ。書店で、「東京人」2026年1月号(第500号)、特集=「アーカイヴス・オブ・東京人」を購入。タワレコで、「intoxicate」2025年12月(第179号)をもらってきた。昼食はいつもの店ではなく、中華料理屋で、あんかけ炒飯を頼んだのだけど、もはや炒飯である意味がわからなくなるくらい、あんかけに浸かっていた。

 

 ラテ欄。●主人公たちがよくない方向に追い詰められていってる『想い出作り。』、ついに怪談にたどりついた『ばけばけ』、昨日は見たけど、きょうの最終回は見なかった『とと姉ちゃん』、うっかり最初のほうの遺族係としての仕事の最後を見損ねてしまった『沈まぬ太陽』、見ています。『テレサ・テン 歌姫を愛した人々』は今週はなし。●『王になった男』はいちど見ているので、好きな場面を再確認しつつ、さらっと。●きのうNHK-BSでやっていて、見るとはなしに流していたジョーダン・ピール監督の映画『ゲット・アウト』。まったく予備知識がなかったのだけど、マッドサイエンティスト一家による人権意識が屈折した人身売買ものだった。後半、じっと見てしまった。『ウィッカーマン』を思わせるところもあった。

2025年12月14日(日)

2025年12月14日(日)

 土曜日、母をデイに送り出してから、さらっと京都へ。河原町麩屋町通高辻通の交差するあたりにある「ギャラリー・アン」での谷小夏さんの個展「estetika 2」。佇む様子、背景、身につけているもの、表情、視線など、鮮やかで麗しい。商業広告デザインとは異なるのだけど、杉浦非水など戦前のモダンなグラフィックデザインに連なるものがあります。図録『estetika 2』を購入。

 

 ひさしぶりに、河原町の少し南の路地を歩いた。昼食がとれるところを探しながら、烏丸まで。烏丸の「大垣書店」を少しだけ覗く。久美浜のポップアップショップが出ていると聞いて。「ニヒル牛」の話も。山中奈緒子さん、なかめんさんのポストカードを購入。大垣書店内で食事しようかとも思ったのだけど、見送り。
 結局、阪急烏丸駅を出たところにある蕎麦屋で遅い昼食。メニューに「平日限定」と記されたものが良さそうだったので、「これって今日は…」「ないです」「…ですよね」となった。土曜日は平日ではないのか。そこで迷うひとはいないのか。「土日祝を除く」と書いたほうがわかりやすくないか(ちょっと恥ずかしい思いをしたので、取り繕っている)。それはそれとして、時間が遅かったからか、広い店内はがらがらだったのに、案内された席は両隣に先客、それも両方、女性が居た。気まずかった。

 

 自宅最寄駅に戻り、買い物をしてから、帰宅。NHK-FMの特別番組『渋谷陽一三昧』(「今日は一日」と言うには時間が短すぎる)の残り45分を聞いた。さて、聞けてなかった12時15分から15時までの分。夜、母がベッド脇の手すりに手をかけて、「この椅子をどけてください」と強い調子で言っていたので、なだめる必要があると思い、母の部屋で寝ることにした。部屋のラジオからはNHK-FM『ジャズ・トゥナイト』が流れていたので、それを聞いていたのだが、終わると、0時からは語学講座番組になる。そこで、聞き逃し配信で、残りの分を聞くことにしたのだが、3曲目で早くも沈んでしまった。途中、母からトイレのリクエストがあり、その間、チャボさんが話していたのは覚えていたのだけど。

 

 きょう、母がよく寝ていたので、起こさずにいて、遅くなった朝食のあとで、改めて『渋谷陽一三昧』を聞いた。アーカイヴからの蔵出しとしては、1974年4月27日(土)放送の「若いこだま」から少し放送された。ルー・リード "ROCK AND ROLL ANIMAL"、フォガット "ENERGIZED" が紹介されていた。同じNHKの『百年ラヂオ』みたいなかんじを予想していたのだけど、そんなに多くはなかった。ゲストコーナーは、チャボさんのところがよかった。ひととなりも話していたし、リクエスト曲も "She Loves You" とド直球で。リスナーからのリクエストでかかったものは、通りいっぺんにならず、踏み込み過ぎもせずというかんじかな。レア盤つぶしとかロック夜話といった、こだわりの部分をもっと紹介してくれてもよかった気がするが。しかし、なんというか、わたしがよく聞いていたのは、要するに就職前までで、「サウンドストリート」も最後のほうはあまり聞けておらず、後続番組はまったく聞いていなかった。『三昧』を聞いていると、語る資格がないな、と思えてしかたがなかった。

 

 ラテ欄。●土曜日、アニメ『北極百貨店のコンシェルジュさん』。音楽が耳を引く。●NHK総合のSFドラマ『火星の女王』。出演者に見たことがあるけど、名前が思い出せないひとがいて、調べてみたら、『旅と日々』の主演のひとだった。ドラマも面白そう。豪華キャストの登場人物が多いので、整理しておかないといけないけれど。●『輝くウォーターメロン』最終回。●『べらぼう 蔦重栄華乃夢噺』最終回。そう来たか、という楽しさが続く、よい大河ドラマでした。

2025年12月12日(金)

2025年12月12日(金)
 母の部屋での就寝は、月曜日はずっと。ちょうどラジオをNHK-FMからラジオ第1に変えに行ったら、地震発生が伝えられたところだった。ベッド脇に設置している手すりに手をかけて、「家」に帰ろうとするので、なだめるのがちょっと大変だった(「なにいうてるねん」とちょっとキレられた)。火曜日は「ひとりで大丈夫」と云っていたが、心細そうな明け方の二時間のみ、水曜日と木曜日はなし。呼ばれることはあっても、頻繁ではないし、繰返しもなかった。3時半に呼ばれたので、来たよと答えたら、「いっしょにごはんたべよう」とか。「うちへ帰らせてください」は続いているけれど。「おんなのひとの声で、"はよこっちへおいで" と言ってた」と言われたときは、はじめてだったらあわてたかもしれないと思いつつ、これはふだん彼女が夢うつつ状態で言っていることで、こっちへ、というのは彼女のもとへということなので、心配ない、と思い直した。

 

 最近の母の動向としては、入院以来気に入っていたようなので、タオルを持っていってもらって、向こうでやってもらっていた羊巻きのブームが去ってしまったようで、いやがるようになったらしい。

 

 木曜日の母デイ日。母のベッドに敷いている安価だけど、ちゃんと機能を果たしている吸水シートの調達のため、自転車で15分の場所にあるホームセンターへ。そこで、ここしばらくホームセンターや100円ショップで探していた食事用エプロンが数種類置かれているのを発見。他にも年末のデイケア休み(まるまる一週間)に備えて、あれこれ。充実しているけれど、その一角以外は、倉庫や流通会社しかなく、「ついで」ができなくて、つらい。木曜日も、午前中に行って、すぐに帰ってくるつもりだったのだけど、予想外に揃えることができたので、ちょっと気分転換してもよいかと、自転車でふらふらと知らない道を走り始めてしまった。

 

 食事用エプロンは、母が食器をうまく持って食事することがむずかしくなってきていることから。少し前から、ハンカチやタオルをひざに敷くようにしていたのだけど、粒を取り除くのがたいへんだったり、洗う回数が増えることから、簡易エプロンを探していたのだ。通販サイトではすぐに見つかるけど、実物を(パッケージだけでも)見てみないと、選びにくいので、店頭をチェックしていた。
 母は、そうしたエプロンの使用をいやがるかなと思っていたのだけど、意外にも、すんなり受け入れてくれた。入院時の病院で使っていたか、デイケアでも使っているからかもしれない。

 

 ふらふら走り。淀川の対岸に行く枚方大橋以外のルートの開拓が一応の目的だったけど、地図の上では行けるところが行けなかったり、淀川新橋は自転車で渡れなかったりして、どんどん遠くへ。やっと鳥飼仁和寺大橋を渡ったが、渡った先で食事して折り返そうという目論見空しく、やはり倉庫や流通会社や自動車関係の店が並ぶばかりで、食事の店が見つけられない。タイムリミットも近付いていたので、ただ渡っただけで、戻ることになってしまった。自転車で渡るのは、枚方大橋よりも、怖くなかったけれど。12月2日配信のポッドキャスト「岸政彦のちくわ日記」で、岸さんが淀川にかかる橋を歩いて渡るのが怖いという話をしていて、確かになぁと思っていたところでした。

 

 火曜日のデイケア日も、その簡易エプロン探しも兼ねて、隣市をうろうろしてました。

 

 火曜日は、通販で頼んでいたポータブルトイレの消臭液がやっと届いた。あと一週間くらいでなくなるな、というタイミングで、送料を浮かすために、気になっていたCDとを抱き合わせて頼んだのだが、在庫ありになっていたのにもかかわらず、10日かかった。確かに最長で10日かかるとは書かれていたけれど、最短で5日になっていた。ので、一週間あれば来るだろうと安心していたのだが、発送連絡がなかなか来ないので、セーブして、もたせていた。

 

 抱き合わせで頼んだのは、『伊福部昭の芸術13 易/ピアニズムの深淵』(King Records、2025年5月21日発売)。演奏は、外山啓介(piano)with 広上淳一指揮 札幌交響楽団松田華音(piano)。11月23日放送のNHKラジオ第1『音楽の泉』でかかった「子供のためのリズム遊び」がよかったので。
 火曜日には、「円盤」から、最後の「半月刊 ゆうびん山」が届いていた。定期刊行物が届くのは、日々をこなすことに追われて、メリハリを失いがちなので、とてもありがたかったのだけど。

 

 火曜日と言えば。夜、ex.Twitterの「メッセージ」が仕様変更で「チャット」に変わっていて、半時間ほど手こずってしまった。メッセージが表示されず、パスコード入力画面が出たので、入力して、リターンしたら、フリーズしてしまい。再起動して、設定したパスコードを入力したら、「登録と一致しない」となって、困ってしまった。PCで作業しているのに、登録と一致しないのは「元のパスコードの作成に使用した端末が原因と考えられます」と言いがかりをつけられ、変更する場合は「そのモバイル端末で、Xアプリにサインインし、チャットを同期」せよ、と。端末で設定はしていないし、「同期」の意味もわからない。変更出来ない場合はリセットするしかないが、リセットしたら、過去のやりとりは読めなくなるよ、と言うので躊躇したが、友人・知人との連絡に使っていることもあり、しかたがない、過去のやりとりは捨てることにし、リセットしたら…今度はパスコードでなく、PINコードを入力せよと表示されて、また困惑したが、ともかく言われるままに進めたら、読めるようになった。過去のやりとりも。説明の前提となる事態の措定がへたなのだと思う。

 

 水曜日、買い物帰りに「ブックオフ」に寄り、10吋盤を2枚購入。カーメン・キャバレロ Carmen Cavallaro "THE EDDY DUCHIN STORY: THE SOUND TRACK ALBUM OF MUSIC FROM THE COLUMBIA PICTURE"(映画『愛情物語』サントラ、1959年)と ハリー・ベラフォンテ Harry Belafonte の来日記念盤 "WELCOME BELAFONTE!"(1960年)。入力補助として、Discogsを見てみたら、『愛情物語』のほうが、12吋LPからの引き写しで、曲目は間違えているし、ジャケット写真はまるでオークションサイトに掲載されているもののような、斜めの「商品写真」になっていたので、あんまりだと思い、半時間ほどかけて、訂正し、ジャケット写真も新たに撮影して追加した。元の投稿者が怒ってこなければよいが。

 

 ラテ欄(テレビ)。●『想い出作り。』。ちゃんと見たことがなくて、他のドラマと混同していたところもあって、主人公たち3人がどんどん追い詰められていることに「こんなとドラマだったのか」と驚くとともに、苦しくなってきている。まとわりつく男どもが酷すぎる。復讐ものは好きではないので積極的に見ることはないのだけど、復讐されることを願ってしまう。●『ばけばけ』。ヘブン先生の酷い過去が語られるとともに、この世ならざるものがその過去を癒すことにつながっていくことが示唆された。おリヨ様(北香那)が応援する流れになるといいなと思う。●『沈まぬ太陽』、『終幕のロンド』、『テレサ・テン 歌姫を愛した人々』、『阿修羅のごとく II』、見ています。●水曜日、『王になった男』がまたやっていることに気付いたので、録画して、好きな場面を見直している。●『輝くウォーターメロン』、やっと見覚えのあるところに追いついた。ということは、もう終わりが近い。この週末で終わりかな。主人公たちがやっている高校生バンドが奏でる音楽そのものには惹かれないのだけど、タイムスリップによる親たちが抱えていた問題の解決とそのことを通じた親との和解の描きかたがとても良かった。主人公のひとりではあるけれど、狂言回し的な役割を担っていたチェ・セギョン/オン・ウンユ(ソル・イナ)のキャラクターが面白かった。

 

 ラテ欄(ラジオ)。●火曜日深夜3時、母の声で起きて、覗いたとき、ラジオからエノケンの歌が。NHKラジオ第1ラジオ深夜便』、エノケン川田義雄特集。エノケンが「帰ってきたヨッパライ」をカバーしていたとは知らなかった。●水曜日夕方、母に「ごはんができたよ」と声をかけたときにラジオから流れていた藤本一馬&林正樹 "Values" がよかった。NHK-FM『ジャズ・トゥナイト』の再放送でした。●今週のKBS京都『レコ室からこんにちは。』は、「京都まちなか映画祭」関連で、バンヒロシさんとわたなべとしたかさんが、主に日活俳優の歌など映画に因んだ曲を選曲。●水曜日深夜のJ-WAVE「THE UNIVERSE大貫妙子さん担当回をタイムフリーで。大貫さんが他のひとに提供した作品の特集で、昔いいなと思ったら大貫さんの曲だった中森明菜「マグネティック・ラヴ」をひさしぶりに聞いた。一緒に仕事をしていた中森明菜ファンのひと(クライアントの社員さん)にレコードを借りたことがあったっけ。番組自体は、2024年12月4日放送分の再放送とのこと。●木曜日、さくらFM「cafeさくら通り」木曜日、「本棚に音楽を」は、近田春夫『未体験白書』。●木曜日、深谷市のFM局「FMふっかちゃん」の番組「Rock On Radio」。蔦木俊二さん、モーリー・ロバートソンさんがゲスト。パーソナリティなど、番組についてはわからない。●『ザ50回転ズのロックンロール予備校2』「初めての名盤シリーズ」ライ・クーダー、2枚目のB面編。先週の土曜日に聞くのを忘れていた。●このところ、風呂は、バタバタと用事や連絡が入りやすい夕方を避けて、昼間に入っているけれど、BGMとして、ラジオの内蔵ICレコーダーで録音したものを流している。このラジオもかなりボロいので、これで壊れてもいいやというつもりで、風呂の中に持ち込んで。最近はPCでラジオ番組を録音しているけれど、以前は、ウェブ配信のものも、PCやiPad miniにラジオをつないで、ICレコーダーで「エアチェック」していた。きょうは、LOVE FM「月下虫音」の畑下マユさんゲスト回だったのだけど、「THE UNIVERSE」2024年12月4日の放送を聞いたあとに、2024年12月6日の放送を聞くことになってしまった。●茅ヶ崎FM『井上園子のごあいさつ』。バッファロー・ドーター、カン Can、ミスター・バングルなど。カンは前にもかかっていた。掃除をしながら、よく聞くそう。よくかかるミスター・バングル、面白いのだけど、ジャケットイラストが強烈で手が出ない。

2025年12月7日(日)

2025年12月7日(日)
 ついうっかりex.Twitterの「おすすめ」を見てしまって、その一。…ホかっと思った投稿は反射的にミュートしてしまうので、あとから確認できず、うろ覚えになってしまうけれど、トッド・ラングレンの "SOMETHING/ANYTHING?" のアナログ盤について、四千なんぼで買ったという投稿に対して、「二千なんぼでも見向きもされなかったのに」と書いているひとがいた。大ヒットしたことで中古市場に大量に出回っていたものについてならともかく、"SOMETHING/ANYTHING?" はそういうものではないだろう。「見向きもされなかった」って、そんなにごろごろ転がっていたか。聞きたいひとは買っただろう。「アナログ盤見直し」時期とズレていたということはあるにしても。わざわざ「見向きもされなかった」と書く意図がわからない。そんな風に貶められるような作品ではない、というのはファンの贔屓かもしれないし、もともと値段の話をしているのを聞く/目にするのが苦手だということはあるのだが。

 

 ついうっかりex.Twitterの「おすすめ」で見てしまって、その二。某評論家(わたしは参考になるかと思って買った本がそうでもなかったので、通勤文庫に流して、それっきりのひと)がかつて帯文を書いたことがある作家の(そのひとは関わっていない)その後の作品が「献本」されないことで「軽んじられた」と不満を述べて、作家が諭していた。なんのこっちゃ、としか。そもそも献本は基本「関係者」に対して行われるもので、一般のひとの目に触れるところで話すことではない。「ご恵投いただきました」という礼のようなものの投稿をよく目にするけれど、あれも同様に、何やってんだかとしか思えない。仕事で書評するのなら、書評の発注元に用意してもらえばいいけれど、それとて、一般のひとの目に触れるところで話すことではない。知ったこっちゃないから。だから、献本された、ご恵投いただいたという話を通りすがりで目にすると、両者の関係性への興味が喚起されてしまう。どういう間柄・事情だから献本を受けられるのか、と。一般のひとにもただちに了解される間柄・事情ならまだしも。それが了解されない、つまり知らしめられていないということが、軽んじられているということなのか。知らんがな。軽んじられるも何も、の存在が何を言うているのかではあるけれど。
 わたしは、仮に献本やサンプル盤の提供を受けても、表立っては、「ご恵投いただいた」とは言わない。礼は直接言えばいいことで、SNS等で公開するようなことではない。献本したのに/サンプル盤を送ったのに、SNSで礼も言わないし、媒体でとりあげてもくれない、と恨まれている可能性はある。でも、ほんとに、「サンプル盤をもらったから聞いた」というようなことを書いたり、言ったりしている例を目にすると、恥ずかしくてしかたがない。そこは「買った」とか「聞かせてもらった」と嘘をついたりボカしたりしていいと思う。関係のない一般の読者やリスナーを慮って。

 

 現在の政府、内閣については、触れる気も起らない。そんなのがやたらと「おすすめ」に出てくるのだけど。身近で話題に出れば、一笑に付すというか、ぼろくそ言えるのだけど、そうした機会もなさそうだ。

 

 土曜日、ひさしぶりに音楽を聞きに行った。千里・万博記念公園・東の広場「関西蚤の市」でのビューティフル・ハミングバードの演奏。誘ってもらって、なんとか行けそうだ、と。時刻表など事前に調べ、母がデイケアに出発した15分後に出発、一時間で現地着。演奏が始まる30分前でした。古本コーナーだけチェックしたあと、まだ昼前だったこともあり、「シチニア食堂」の列が思いの外、短かったので、並んで、プレートを確保した。
 ステージでは、リハーサルといいながら、既に十二分の演奏が行われていた。前にこのイベントに来たとき、とても寒かった記憶があるので、今年はじめて厚手のコートを着込んで行ったが、比較的暖かかったように思う。それでも、ビューティフルハミングバード 小池光子さんの「コンパクトなヒーター」(コルネッツ小熊さん)みたいな歌声に触れて、より暖かくなった気がする。演奏は11時半から12時15分まで。大好きな「青葉」も聞けたし、クリスマスソングも。全然追えてなかったけど、tico moon との合奏ユニット、moon bird の楽曲も聞けた。物販では、クリスマスソング集『BIRDIE HOLY』の第2集だけ買おうかなと思っていたのだけど、結局、第1集も moon bird のアルバム『Forest』も買ってしまった。それと、懸案だったトートバッグ。一昨年の鶴見緑地咲くやこの花館」での「インドネシアフェア」で買ったラームカムヘーン王治世のタイ文字一覧をあしらったトートバッグの底の穴が直径5cmまで広がってしまって、引退してもらったとこだった。
 ひさしぶりに友人と話もできて、近況も聞けて、よかった。

 

 夜、母の部屋で寝ることは続いている。夜中に、トイレの要望があっても、本人のカラダが寝てしまっていて、立てなかったり、怖がったりすることがあり、思案のしどころ。

 

 ラテ欄。●聞き損ねていた『ザ50回転ズのロックンロール予備校2』「初めての名盤シリーズ」ライ・クーダー の1枚目のB面編、2枚目のA面編を金曜日の朝、母の部屋から居間に戻ってから聞いた。●金曜日の朝から、山田太一シリーズは『想い出づくり』。りの後に「。」が要るみたいだけど。山田太一ファンの弟に頼まれて、ザンフィルのレコードを買った記憶があるのだけど、当時は『北の国から』と放送が重なっていたそうで、弟がどっちを見ていたのかと思う。こんど訊いてみよう。●金曜日の夜、YouTubeで無料公開されていたダニー・ガルシア監督『ナイトクラビング:マクシズ・カンザス・シティ 』を。コメント中心のドキュメンタリーだけど、つい最後まで見てしまった。マクシズに焦点を当てたものだから当然だけど、CBGBとの違いが再三語られ、というか、ディスってた。60年代から70年代前半までの主な案内役はアリス・クーパーで、70年代後半からの主な案内役は、ジェイン・カウンティだった。●金曜の夜の茅ヶ崎FM『井上園子のごあいさつ』は100回記念。●土曜日、『岸野雄一の地球が奏でる音めぐり』は「くよくよ・未練ソング特集」。歌詞はくよくよしていても、曲は明るい、そんな曲がたくさん選曲されていた。となると、GSっぽいのが多くなるという…。阿木譲「俺の影が泣いている」がかかってびっくり。●NHK総合『未解決事件』File.08「日本赤軍 vs 日本警察 知られざる攻防 後編」。日本赤軍の世界ネットワークに対抗すべく、警察側も世界ネットワークを築いていった、という話。●日曜の朝、母の部屋から居間に戻って、NHK教育琉球ノワール 1945-1972』。『未解決事件』ともども、「ネットの反応」は見ていないけれど、人権と聞けば忌避反応、侮蔑反応を起こすひとたちが法律を楯にとった騒動、暴動に対する非難が流布されているのでないかと思う。法律は人権に基づき、人権を実現するものなのに。その過程でのせめぎあいを、法律を楯にとって非難するのは、ただ法律というものを非難の道具にしているだけのように思える。法律の対象を、個人が「区別」できるとでも考えているかのような、区別は差別より「まし」という珍妙な感覚にも通じていそうだ。●『べらぼう 蔦重栄華乃夢噺』。一橋治済への仇討ち編、完。大崎の最期の手紙、よぉ捨てられへんかったな、というか、もしかしてそういうことが書いてあったのかもという想定で書かれたという話かもしれず、闇の中ではあるが。●『小吉の女房2』最終回。いい話。やはりここで終わっておくべきか。

 

 きょうは届き物が三つ。●7インチシングル、ゑでぃまぁこん「ホーム・ビフォア・ダーク」 b/w TORSO「ホーム・ビフォア・ダーク Recomposed」。●澁谷浩次『BURNING 2』CD-R。●yumboのメンバーによるzine『川を見下ろす』は、メンバーそれぞれの日記を、日ごとに並べたもの。澁谷さんと工藤さんしかSNSでフォローしていないということもあるのだけど、メンバーのパーソナリティを知ることができて、楽しい。文体にも個性がある。

2025年12月4日(木)

2025年12月4日(木)
 やり損ねていた懸案を少しずつ。火曜日と木曜日の母デイ日も、遠出したり、映画を見たりする気力が湧かず、ちょっとした思い付きで、とりあえず外に出た、かんじ。

 

 火曜日は、ときどき行くホームセンターの近くに、チェーンのカフェがあることを知り、まずはそこに行ってみるという企画。ホームセンターにはケア用品の調達に行っているのだけど、行ったついでに休憩できるところがあるといいのに、と思っていた。しかし、それにしても、その一帯は「公園」と名付けられているけれど、実態は、流通基地であって、それを取り囲む余白を公園と呼んでいるというかんじがする。カフェ、近所に民家は少ないし、流通基地で仕事をしているひとたちが来るのだろうか。入り口も、カフェの入り口なのか、流通基地の事務所の入り口なのかわかりにくかったし、大丈夫なんだろうかと心配になってしまった。
 余白に沿って、知らない道をどんどん行くうちに、電車で三駅ほど離れた場所に出ていた。いちど行ってみたいと思っている場所にも近かったけど、時間がなくなっていたので、また今度にする。

 

 木曜日は、穴が開いたセーターとやはり穴が開いている部屋着ズボンを新調すべく、少し離れたショッピングモールを目指した。ズボンは、もともと勤めていた会社で受けていた健康診断のX線撮影用に用意したのだが、ボタンもジッパーもプラスティック製なのに、金属はダメと言ったでしょうが的に却下されて、部屋着になったもの。そのうち、ぼろぼろになりだしたのだけど、まだ母のぼんやりがそんなでない頃に、しょっちゅう「あんた、穴が開いてるやんか」と指摘されては、やり過ごしていた。それで、やっと新調したのだけど、ちょっと小さかった。Lまでしかなかったから、しかたないとLにしたのだが、やはりXLでなければならなかったようだ。でも、履いてます。
 書店の視察と昼食と買い物をそこで済ませて、帰宅した。火曜日も木曜日も、ちょうど入浴日にあたっていて、母が帰ってくる前に、入った。母が入院してから、入浴時にラジオや音楽を鳴らすようになったのだけど、このごろ、ダイソーのモバイルスピーカーの充電が10分程度しか持たなくなり、ラジオそのものに変えた。このラジオもかなり不具合が出てきているので、風呂場に持ち込んで、あかんようになっても、それはそのとき、と思い。ICレコーダー内蔵で、PCでラジオ番組が録音できるようになる前は、それで録音していた。残っている古い番組を聞きながら、風呂に入っている。

 

 少し前に100円ショップで見つけたアクリルフォトキーホルダー。きょうは、ブライアン・イーノ "BEFORE AND AFTER SCIENCE" が発売された日というので、思い立って、ジャケットを52mm四方にしたものをコンビニでプリントアウトして、入れてみた。持ち物整理または引継資料ペーパーを作ることも考えたけど、考えただけで、時間がかかりそうなので。これも、外出のための動機付けのようなもの。

 

 日曜日の夜に、母の部屋に行ったとき、"Many Rivers To Cross" がかかっていたから、という訳ではないけれど、少しずつ書いていた "FM大阪「ゴールデン・ライブ・ステージ」ジミー・クリフ コンサート(1979年6月17日放送)" を「note」に投稿した。あまりよいリスナーではなかった、けど、一時期愛聴していたというか、その時期のものについてはいまでも愛聴しているので、そのあたりのことを。「ゴールデン・ライブ・ステージ」の放送曲目は資料になると思うけど、その他の接しかたについては、あまり参考にならないだろうと思いつつ。でも、まぁ、読む立場からすると、ウィキやらなにやらにつらつらと書かれているようなことを改めてライター口調で書かれてもと思っているので、そんな風には書けないのはしかたない。

 

 ラテ欄。●『高原へいらっしゃい』、きょう最終回。「いま生きるということ」が流れていた。最後のクレジットには、「テーマ曲・挿入歌」の作詞が谷川俊太郎となっていた。クレジットは、その回だけでなく、全出演者の名があったのが印象的だった。●『ひらやすみ』もきょうが最終回。続編、あるのとちゃうかな。というか、5分番組で毎日やってもらってもいい。『サザエさん』的なエピソード集として。●気に入っていた『未来予測反省会』も最終回。影山優佳のツッコミもよい間合いで、よかった。●『ばけばけ』、ライバルのおリヨ様(北香那)もいやみなくていいな。『バイプレイヤーズ』『アバランチ』で気になったひとでした。●『テレサ・テン 歌姫を愛した人々』、日本でのデビューまで。日本語をなぞるのではなく、意味を理解し、情感を込めるべく努力する姿を描いていた。「今夜かしら明日かしら」は、アイドル歌謡というかんじでもなくて、よいと思うのだけど、ヒットしなかったことで、路線が見直されるんよな。●録画でNHK『なぜ原画は海外へ マンガ・アニメ文化の行方』。絵画、芸術品としての評価というのは、なんだかな。いくらかつて印刷後は捨ててかまわないものとして扱われていたとしても、歴史を積み重ねてきた現在では、その過去を楯にして「切り売り」を正当化するのはフェアではないと思う。●『モダン・タイムス チャップリンの声なき抵抗』もつい見てしまった。●今週はスポーツ中継のために『沈まぬ太陽』がなかったのだけど、そのままテレビを見るのをやめてしまったので、『終幕のロンド』も見ていなかった。きのう、そのことに気付いて、「TVer」で後追いで見た。

 

 ラテ欄(ラジオ)。今週はあまりラジオやYouTubeの音楽番組を聞けなかった。余裕がないというか、余裕があるときはうつらうつらしてしまって。●水曜日深夜の『ラジオ深夜便』3時台、母があれこれ言い出した時間帯に、利根一郎作品集をやっていたのだけど、「ミネソタの卵売り」と告げて、かかったのが「街のサンドイッチマン」という曲のかけまちがいが発生。生放送ならでは。聞き逃し配信でもそのままだった。●NHKラジオ第1『ふんわり』木曜日・六角精児さん担当回、今日は大塚まさじさんゲストでした。始まりの頃の細かい話もいろいろ。

 

 夜は母の部屋で寝ることが続いている。いろいろ話し出したりするのだけど、「君が代」を歌い出したときはびっくりした。何かの大会?と訊いたら、「怖かった」と。脈絡はわからないけど、最後まで歌えてた。下手であることを気にしていたくらい。
 立ったり歩いたりはあぶなっかしい。真夜中にトイレのリクエストがあっても、カラダが眠っていて、隣のトイレに行くのも断念してもらったことも。今朝は、デイケアに行くために車椅子に移乗してもらおうとしたら、手前で腰をおろしてしまって、ずり落ちてしまった。気をつけなくては。

2025年11月30日(日)

2025年11月30日(日)
 木曜日の母デイ日は、隣市図書館での朝日新聞縮刷版チェック(ショート)と映画の二本立て。ちょっとハードスケジュールだったか。朝日新聞縮刷版チェックは、続きで確認している1984年7月と、終了時期確認のための1989年10月の二か月分に絞って、30分で終わらせるつもりだったのだけど、1989年10月分のコピーをとろうとしたら、そのときコピー機を使っていたひとが、どこをコピーするか探しながらコピーしていた。しばらく待っていたのだけど、出なければならない時刻が迫っていたので、つい、「探しているあいだ、代わってもらえないでしょうか」と声をかけてしまった。「もうちょっとで終わるから」とすぐには代わってもらえなかった。終わったときに、「先にコピーするところに栞をはさんでおくとよいですよ」と、自分がこれからコピーしようとしているものを見せたのだけど、「そこまでするようなことじゃない。ひとの流れを見てやってるから」との返事だった。見てへんやん…。
 「FMウィークリー」は、1989年10月も続いていた。なのだが、掲載するFM局が、NHK-FM、FM795、BAY-FMFM東京J-WAVEFM横浜と6局に増え、しかしページ数は2局のときと変わらず2ページで、1ページに3局詰め込まれているので、ひとつひとつの番組の情報は薄くなってしまった。そうした情報が不要な番組も増えているのだが。

 

 自転車で約10分、予定より10分遅れで、図書館と同じ市内の映画館に到着。既に開場していた。見に行ったのは、土井裕泰監督『平場の月』。指摘する声をよく目にしているので、申し訳ないけれど、ポスター/チラシのデザインが凡庸なので、気に留めていなかったのだけど、周りの映画好きの間で評判になっていたので。郊外の町で再会した中学のときの同級生ふたり(堺雅人井川遥)の物語。結婚、離婚、子育てを経た世代。50代。親の介護、自らの健康や生活資金への不安を抱えながら、つましく過ごしている。主人公のふたりは、気安く接しながら、距離もとれる間柄であることから、定期的に居酒屋で会って、話をするようになる。敬意をもった距離のとりかた、須藤(井川遙)のありようの原因は、中学生のときの出来事に起因していることが語られるけれど、現在のふたりにとってはきっかけ以上のものではないように思う。そのように描かれていると思った。それよりも、日々起ることをやり過ごしたり、乗り越えたりしていくことが重要で、その様子が切なかった。やり過ごせなくなることへの怖れが背景にあるから。それにしても、中学のときの同級生が何人も居続けている町の不思議さがまずある。

 

 土曜日の母デイ日は、ちょっとだけ京都に。京阪四条駅での望月めぐみさんの「京のかんばせ」展を見てから、高島屋の「大垣書店」と「蔦屋書店」で、気になる本を物色するつもりだったのだけど、書店では空振りに。帰りに水無瀬の「長谷川書店」に寄って、「ユリイカ」総特集 大貫妙子/デビュー50周年記念特集(2025年11月増刊)を買って帰った。

 

 木曜日、母のかかりつけ医の往診がなかなか来ないので、電話して、「今週中に行く」という返事をもらったが、三日間は夜、いつ来られるかと待機しなければならない。と思っていたら、その日の夜、うとうとしかけていたところに来られた。
 母はこのところ、夜、寂しがることが増えた。金曜日と土曜日は、母の部屋で眠った。すぐにこたえられるからか、あまりコールもなかった。寝るまでの間、いろんな話を思い出してはしていた。夢なのか記憶なのか定かではないけれど。「お姉ちゃんは安産でしたか」「「もえいずる わかなあさると きこゆなり…。お兄ちゃんに教えてもらった歌(短歌)の練習をしています」「わたしはふつうのことしかできません」「手を切られたけど、包帯をちゃんとしてもらった」「石ころばかりです」。母の部屋で眠ると、他のことはできないけれど、足腰にちょっと負担がきている現状では、ビーチフラッグ状態を回避できるという利点もある。

 

 ラテ欄。●『高原へいらっしゃい』、暗中模索中。出口はいまのところ見えない。金曜日放送分では、挿入歌として小室等「高原」が流れていた。●『ばけばけ』。北香那登場。●『井上園子のごあいさつ』、点けたら、いきなり、カン "Spoon" だった。大好きなアルバムだそう。●2025年11月24日放送の「TOKYO FM」、『渋谷陽一 追悼特別番組 音楽が終った後に』をやっと聞いた。周囲のひとのコメント構成で、後半は「ROCKIN' ON JAPAN」とフェスの話。フェスの前説でも、文章で書いていたのと同じようなことを言っていたことがわかったのはよかった。岩谷宏の「関係論の視坐」が基本にあるのだな、と。●土曜日、宮崎貴士さんが「note」で発表している「カセットテープ・サルベージ作戦」で大好きな「犬とオトナゲ」の録音を公開されていた。青森ソング特集&文房具・道具ソング特集。日程を間違えたときに思い浮かんでいた地域紹介ソング「五所川原の日々」他、三上寛さんはかからなかったようだ。先週の夫婦・カップルソング特集に出したメールを読んでいただいた。

 

 捜し物ついでに出てきた『ジョニ・ミッチェル詩集』のための索引ペーパーをスキャンして、「note」に投稿した。消滅した個人サイト「モノノフォン」の最初の記事としてhtml版を掲載していたので、転載版と言えなくもない。

2025年11月26日(水)

2025年11月26日(水)
 月曜日、昼の買い物ついでに、コンビニで通販物の受け取り。ビートルズ The Beatles "ANTHOLOGY 4"、キャンベル cambelle 『Magic Moments』。ビートルズの発掘録音集の続編は、"ANTHOLOGY" 以降のスーパーデラックスエディションで発掘された録音のダイジェストの趣きがあるようだけど、SDEが基本になってから、手を出さなくなったので聞いていないし、選曲がよかったので、シメとして買うことにした。どれが既発でどれが新規かはビートルズのことなので、わたしが試みなくても、あちらこちらで既に調べがついている。
 1枚目と2枚目の時期については、配信のみで公式リリースされていたらしい(知らなかった)"THE BEATLES BOOTLEG RECORDING 1963" から。"Free As A Bird" シングルに収録されていた "This Boy" の没テイクをはさんで、3枚目から6枚目までの時期はSDEがまだ出ていないので、新規発掘。7枚目と8枚目の時期は、SDEから。8.5枚目("MAGICAL MYSTERY TOUR")、9.5枚目("YELLOW SUBMARINE")収録曲は新規発掘。9枚目から11枚目は、SDEから。最後に、再会編の3曲が手直しされて収録されている。スタジオでのやりとりを含めたリハーサル感も楽しかったけど、中期のインストゥルメンタルが聞いていて、楽しかった。
 もはや輸入盤よりも日本盤のほうが安い、もしくはほぼ変わらないので、日本盤を買ったら、おまけで、ジャケットのほぼLP大のポスターが付いていた。せっかくなので、記念に、昔買った、うちにある唯一の「ビートルズ海賊盤」である "ULTRA RARE TRAX VOL.6" にはさんでおくことにする。忘れてしまいそうな気がするけれど。海賊盤にはできるだけ手を出さないようにしてきたけれど、これは "Come And Get It" のデモ、"Strawberry Fields Forever" の途中経過、有名な未発表曲だった "What's the New Mary Jane"、"Dig It" の全長版を聞いてみたくて、確か、阪急梅田駅を出たところの「EST」にあったワルツ堂が通路で開いていたワゴンセールで買ったと思う。閉店時刻になると、客が店内に残っていようと、問答無用で照明を落としていたけど、あれはワルツ堂全店でそうだったのだろうか。それはともかく、"ULTRA RARE TRAX Vol.6" は、"ANTHOLOGY" シリーズによってお役御免となった。それも隠れた目的だったのかもしれない。

 

 キャンベル Camblelle は、たまたま「おすすめ」に表示されたカバーイラストが、Veg(ベジ)のパッケージデザインの好きなかんじにテイストが似ていたので、確かめたら、やはり同じ、Sasakano Kasa氏によるものだったことから興味を持って、聞いてみた。一聴して、"ソフトロック" やMPBといった響きを重視したアレンジのポップスの影響を感じた。ちょっと淡すぎるかんじもするけれど、わるくない。Sasakano Kano氏イラストだし、初回特典として付くという、彼らが好きなレコードについて綴った小冊子『レコード買取リスト by cambelle』も読んでみたかったので、注文した次第。小冊子はほんとに手作りというかんじで、インクジェットが染みてきているので、いまのうちにスキャンもとっておかなくては。

 

 ジミー・クリフ Jimmy Cliff の訃報。ほぼ "THE HARDER THEY COME" しか聞いていない、のだけど、愛聴した。最初に聞いたのは、ラジオでかかった "Sitting In Limbo"。1978年4月29日(日)放送のNHK-FM「ヤングジョッキー」リクエスト特集。エアチェックしているということは、既に情報は得ていて、気になっていたのだな。レゲエというよりも、カリプソのようなかんじだけど、歌詞と共に聞き入った。1982年に廉価盤で出た "THE HARDER THEY COME" サントラ盤を買った。タイトル曲は、それ以前にラジオで聞いていた。1979年6月17日に放送されたFM大阪FM東京)『ゴールデンライブステージ』での来日コンサート(1979年6月9日、東京・中野サンプラザで収録)も聞いている(エアチェックテープは残っていない)。映画は、確か第1回の「伊丹映画祭」でのラテンアメリカ特集で見たのだと記憶しているけれど、記録がなく、確かめられていない。このとき、『サンチャゴに雨が降る』も見ている、のだけど。ウェブには、第1回は1987年開催とある。それからあれこれラジオで機会があるごとに聞いたけど、尖ったものを欲していた頃にはソフトなかんじがして、聞かなくなってしまったのでした。あとは、"THE HARDER THEY COME" 以前に興味を持って、編集盤 "HARDER ROAD TO TRAVEL: THE COLLECTION (King Of Kings 1960-1969 / Wonderful World, Beautiful People 1969-1972)" を買った、くらい、だけど。

 

 ここ数日、母に元気がない。夜も、コールもあまりなく。心細げなので、日曜の夜も、月曜の夜も、少し間、傍らで寝ていたら、明け方近くに、夢の続きで「わるさせんといてください」と怒り出したり、いつもは食べないのに「パンが食べたい」と言い出したり。そんなでも、声を出す元気があることに少しほっとした。火曜日の朝は、居室に戻ってから、二度寝してしまって、可燃ゴミ収集日だし、デイ日だしで、ばたばたしてしまった。

 

 火曜日は朝から雨が降っていたので、遠出は諦めた。雨の中、出ることを諦めたのに、風呂場の掃除をしていて、誤って、手を滑らせて、シャワーに直撃されて、濡れ濡れになってしまったけれど。雨は、昼の買い物から帰る頃に止んだけど、遅くに、雷と共にまた降ってきた。どしーんと大きな地響きがしたときに、テレビで警報がなったので、いまので?とテレビを見たら、熊本で震度5の地震が発生していた。

 

 水曜日。昨夜は、23時半から4時半まで母からのコールがなかった。よく眠れていればよいのだけど。そんな訳で、わたしもまあまあ眠れたかな。5時半に起きて、うだうだして、7時から『高原へいらっしゃい』を見て、途中から『ばけばけ』に変え、『田中美佐子のこころ旅』を流しながら朝食の準備をし、8時に母を起こすという段取りどおりにできたのは、今週初めて。昨日の雨はあがり、陽が射していたので、洗濯機を回し、『高原へいらっしゃい』後半を録画で見て、『よみがえる新日本紀行』(きょうは1978年09月27日放送の「よみがえる大道芸 周防猿まわし 山口県光市」)を見、洗濯物を干して、その勢いで、食後、ほったらかしにしていた食器を洗った。しかし、きょうは曇ったり、パラついたり、陽が射したり、ころころと天候が変わり、その度に、洗濯物を軒下に入れたり、外に出したりを繰返すことになってしまった。そうでなくても、冬が近付いて、陽が射す角度が低くなり、影になりやすいので、時間帯によって置き場所を変えなければならないのに。

 

 昼に、藤子不二雄ファンサークル「ネオ・ユートピア」に注文していた『藤子不二雄単行本リスト』と会誌「Neo Utopia」65号(特集:SF短編)が届いた。注文するときに、利用している銀行のATMから、指定の銀行への振込ができないことがわかり、焦った。コンビニ端末から現金で振り込むことも不可。うーん。しかたない、ダメ元で、認証手続きが面倒なのでほったらかしにしていたインターネットバンキングを利用することにした。七転八倒して、電話したり、不得手なスマートフォンの操作をしたりして、なんとか。ふだんからなのだけど、生体認証がひっかかりにくいので、それをあてにされると困るのだ。
 
 ラテ欄。●日曜の深夜というか、月曜の早朝、4時。母の声で目が覚めて、なだめていたら、ラジオから『男たちの旅路』の音楽が。『ラジオ深夜便』で、山田太一の名台詞集のようなコーナーをやっていた。●月曜日朝、「放送大学」で『空間と政治』講義の第八回が「阪急大阪梅田駅」。官を出し抜く民の構図を解説されていた。講師は、原武史さんと長谷川香さん。●MBS『OTOBUTAI 2025 DAIGOJI』。大貫妙子さんが参加されていた。●『クラシックTV』武満徹特集の再放送をつい見てしまった。●続きものは、『高原へいらっしゃい』、『ばけばけ』、『とと姉ちゃん』(商品試験編が決着)、『ひらやすみ』(蓮佛さん登場)、『沈まぬ太陽』、『テレサ・テン 歌姫を愛した人々』第27話(恋愛をこじらせている幼馴染と彼女が想いを寄せているが無頓着に過ぎるY頭の元カレの話が中心で困ってしまったけど、最後にやっと日本到着。東京の設定なのに映っている街はススキノで、1973年なのにネットカフェの看板があったのはご愛嬌。芸名はあっさり「テレサ・テン」だった)、『阿修羅のごとく パートII』。